



“百塔の町”、“建築博物館の町”、“ヨーロッパの魔法の町”、“北のローマ”、さまざまな称賛の言葉が表すように、多様な個性を持ち合わせるプラハの町。
14世紀に神聖ローマ帝国およびボヘミア王国の首都として栄え、現在も美しい景色としてその姿を残すプラハ城やカレル橋等の歴史的建造物が建てられました。16世紀には“魔術王”の異名を持つルドルフ2世のもと、錬金術や占星術が盛んに行われたという歴史を持っています。
ロマネスクからゴシック、ルネサンス、バロック、アールヌーボーと、各時代の建築物が共存しており、数百年の年月を経て創り上げられた、独特の雰囲気をたたえています。
石畳の美しい町を気の向くままに歩いてみると中世にタイムスリップしたような錯覚に陥ることでしょう。



“クルムロフ”とは「曲がった川」という意味を持ち、その名の通り大きくカーブしたヴルタヴァ川に抱かれるように美しい町並みが広がっています。13世紀に南ボヘミアの貴族ヴィートコフ家によって、チェスキー・クルムロフ城が建設され、現在も、チェコで2番目の大きさを誇っています。16世紀ルネサンス都市として現在の姿がほぼ出来上がり、繁栄は頂点に達しますが、その後衰退し、文明の発展から取り残されていきます。しかし、そのおかげで最も繁栄した美しい風景が損なわれることなく、今もなお保存されているのです。城を中心に広がる美しいルネサンスの町並みもひとつの見どころとなっており、石畳の細い道を歩き回って小さな家並みを眺めるだけでも充分にお楽しみいただけますが、特に夜はしっとりとした雰囲気も味わうことができるでしょう。



プラハから東に約65kmに位置するクトナー・ホラは中世の時代には銀鉱山の町としてプラハについで2番目に大きな町として繁栄を見せていました。その後、銀の枯渇とともに衰退していきますが、坑夫の守り神、聖バルバラを祭った圧倒的な存在感を持ってそびえる壮大な聖バルバラ大聖堂や聖ヤコブ教会、聖母マリア教会など、今も尚、かつての繁栄の名残が目につきます。
その他、セドレツという全聖人のチャペルには4万人もの人間の骨で埋め尽くされた納骨堂があり、大きなシャンデリア、カップ、十字架、聖体顕示台、シュヴァルツェンベルク家の紋章まで骨で作られています。納骨堂とは束の間のこの世の命を思い返し、魂のよみがえりを請う場所と言われています。


歴史に富み、さまざまな文化の入り混じる小さな町ならではの心地よい雰囲気で満ちたリトミシュルの町。 一番の見所は何と言ってもリトミシュル城でしょう。 供廊(アーケード)を持つリトミシュル城は、その外壁のほとんどが漆喰(しっくい)を引っ掻いて描くスグラフィットという技法で描かれており、すべてのモチーフに違うデザインが描かれています。その外観が16世紀に造られたまま変わることなく残っていることで世界遺産に登録されました。 また、城のビール醸造所はチェコを代表する作曲家ベドジフ・スメタナが生まれた場所です。それにちなみ、町では毎年『スメタナのリトミシュル音楽祭』が催されています。



バロック様式の聖母マリア円柱や2つの噴水、アーケードのついた歴史的な家々に囲まれた中央広場は、中央ヨーロッパ全域でも最も美しいといわれています。 豪華な庭園を持つルネッサンス様式のテルチ城は、もともと建っていたゴシック様式だった城を16世紀中期に当時力のあった城主がイタリアの建築家を呼び寄せ、近代的なルネッサンス様式の宮廷に改築しました。招聘されたイタリア職人は続いて中央広場の改築も行い、その当時の姿のまま、今もなお、絵画のような美しさを湛えています。



15世紀初頭からチェコ国内には療養・治療の為に自然の鉱泉・泥泉を利用した温泉がたくさんあります。
なかでもチェコ国内で最大規模の温泉湧出量を誇る温泉保養地カルロヴィ・ヴァリはクルシュネー・ホリの山麓の自然の中にあり、療養や美しい景色を見られるだけでなく、教会や劇場などの歴史的な建造物も楽しめる、ヨーロッパでも有名なスパ・リゾートとなっています。
その他、クリスタルや磁器の製作でも有名であり、ハーブリキュールで有名なベヒェロフカもここで生産されています。
また、ヴジーデルニー・コロナーダはカルロヴィ・ヴァリの見どころのひとつで、1970年代に造られたガラス張りの建物に間欠泉ウジードロがあり、地下2500mから毎分2000・の温泉水を吹き上げています。その高さは約21mにも及び、訪れる人を驚かせます。
この間欠泉は飲むことはできませんが、建物内に温度の違う5ヶ所の飲泉所があり、誰もが温泉を飲むことができます。決しておいしいとは言えませんが、みな健康のために通っています。
この地で採取されるミネラルウォーターはチェコ国民に愛飲されています。